シルバースラッガー受賞者たちの大不振 2026年、輝きを失った男たち
メジャーリーグで毎年各ポジションの最強打者に贈られるシルバースラッガー賞。アーロン・ジャッジのように常連のスターもいれば、一発屋やブレイクした選手が受賞するケースもある。しかし、ここ数年でトロフィーを手にした男たちの2026年シーズンは、あまりにも悲惨だ。特に衝撃的なのが、2025年のMVP投票で2位に入ったカル・ローリー(マリナーズ)の急落ぶりだ。
ローリーは2025年、捕手として前人未到の49本塁打を含むシーズン60本塁打を放ち、シルバースラッガーを獲得。MVPを獲ってもおかしくないとさえ言われた男が、今季は91試合で打率.158、13本塁打、OPS.568と完全に沈んでいる。350打席以上立った175人の野手の中で、wRC+は下から5番目の70。さすがに数字が落ちるのは予想されたが、ここまでとは誰も思わなかっただろう。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro タイガースのザック・マッキンストリーも、2025年にDFA候補からオールスター&シルバースラッガーに駆け上がったサクセスストーリーの主役だ。それまでの387試合で25本塁打、OPS.643だった男が、その年だけで12本塁打、OPS.771を記録。センターと捕手以外の全ポジションを守るユーティリティぶりも光った。ところが今季は100試合で4本塁打、OPS.637とキャリア平均に逆戻り。チームの不振の一因となっている。
ドジャースに移籍したカイル・タッカーも、2025年にカブスで2度目のシルバースラッガーを獲得した直後から失速している。今季は打率.230、出塁率.326、長打率.366、11本塁打と、リーグ平均を下回る打撃に終始。特に本拠地では打率.189、OPS.558と惨憺たる内容だ。大型契約の重圧か、守備でも精彩を欠いている。
同じくドジャースのムーキー・ベッツは、2024年に3年連続7度目のシルバースラッガーを獲得。だが2025年にやや落ち込み、2026年はさらに悪化。今季のOPS.697はキャリア通算.871から約200ポイントもダウン。OPS+も92と、キャリア平均133を大きく下回る。33歳を迎えたベッツが、このまま下降線をたどるのか、ファンの心配は尽きない。
ブルージェイズに5年9250万ドルで加入したアンソニー・サンタンダーは、2022~24年にア・リーグ2位の105本塁打を記録。2024年には44本塁打、102打点で初のシルバースラッガーを手にした。ところが今季は肩の負傷で全休が確実視される。チームは2025年にワールドシリーズ進出を果たしたが、サンタンダーの契約は今のところ大失敗だ。
最後に、レンジャーズからブルージェイズに移籍したジョシュ・スミス。2024年にユーティリティ部門でシルバースラッガーを獲得したが、今季は打率.210、OPS.574と低迷。トレード後も21打数4安打(.190)と結果が出ず、守備のユーティリティ性だけがわずかな価値となっている。過去の栄光にすがるには、あまりに寂しい数字ばかりだ。
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