ド軍に次々と襲いかかるケガの連鎖…エドウィン・ディアスもIL入り
ワールドシリーズ連覇を成し遂げ、今季もまた圧倒的な戦力を誇るロサンゼルス・ドジャース。しかしその牙城に、思わぬ“敵”が忍び寄っている。そう、ケガだ。
現地時間8月某日、ドジャースは救援右腕エドウィン・ディアスを頸部炎症のため故障者リスト(IL)に入れたと発表した。ディアスは前回のIL入りから復帰後、精彩を欠く投球が続いていただけに、チームにとっては痛手ではあるが致命的ではない。とはいえ、これでまた一つ、故障者のリストが伸びたことは間違いない。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro ドジャースのILリストは、もはや球界でもトップクラスの規模だ。先発ローテーションの柱タイラー・グラスナウ(腰部痙攣)は8月下旬の復帰が見込まれるが、そのケガの履歴を考えれば楽観はできない。さらに、今季オールスターにも選ばれた先発左腕ジャスティン・ウロブレスキー(左前腕炎症)が離脱しているのも痛い。ブルペンではブロック・スチュワート(右肩腱炎)、ブレイク・トレイネン(右肘炎症)、ブルスダー・グラテロル(右肩・腰部手術)ら、勝負どころで期待される救援陣が軒並み戦線離脱中だ。
捕手陣も深刻だ。正捕手ウィル・スミス(頸部炎症)と有望株ダルトン・ラッシング(右肘部分UCL断裂)がともに少なくとも9月まで戻れず、ラッシングに至っては今季中の捕手復帰は絶望視されている。さらに、二刀流の顔を持つ大谷翔平も投手としては左膝炎症と右二頭筋不快感で離脱中。打者として出場を続けているとはいえ、投手版“ベストプレーヤー”がマウンドに立てないのは大きな損失だ。
この大量離脱の影響は、数字に如実に表れている。ドジャースは7月1日以降、19勝21敗と負け越し。直近の試合で11得点を挙げたものの、その期間の得点ランクはメジャー19位に沈む。救援陣の防御率も4.63とリーグ23位と低迷しており、信頼できる救援投手はアレックス・ベシアとタナー・スコットくらいという状況だ。
先発ローテーションも盤石とは言い難い。トレード期限で獲得したタリク・スカバルは肘のケガ明け、ブレイク・スネルは故障歴が多く、ロウキ・ササキは安定感を欠く。エリック・ラウアーに至っては今季DFA(戦力外)を経験した投手だ。ここで先発陣にさらなるケガ人が出れば、チームは深刻な危機に陥る。
「健康な時は歴史上最高の戦力」と評されるドジャースだが、その“条件”が揃わなければ、ただの紙上の強豪に過ぎない。2連覇中の王者は依然として優勝候補の最右翼だが、この故障者ラッシュが続けば、誰もが予想しない“決壊”が起きてもおかしくない。あと一人、主力野手が倒れたら? 大谷(打者)、フレディ・フリーマン、マックス・マンシー――彼らのうち誰かが欠けた時、ドジャースの牙城は本当に揺らぐのか。真の試練は、これからやってくる。
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