MLBトレード期限の隠れた補強5選!プレーオフ争いを変える男たち
今季のMLBトレード期限は、タリック・スクーバル、アデリー・ラッチマン、ルイス・アラエスといったスター選手が移籍先を決める大荒れの展開となった。しかし、プレーオフを争うチームにとっては、見出しを飾らない「隠れた補強」がシーズン終盤に大きく躍進するケースが毎年のようにある。ドジャースで2024年に影の立役者となったトミー・エドマンや、昨季ポストシーズンでブルージェイズのほぼ全試合に登板したルイス・バーランドがその好例だ。今年も、そんな伏兵たちがチームの命運を握るかもしれない。
まず注目は、カブスがエンゼルスから獲得した右腕ライアン・ゼファーヤーンだ。カブスはケビン・ガウスマンとクレイ・ホームズの加入で話題を集めたが、ブルペン強化も忘れてはいない。ゼファーヤーンの防御率3.66は派手さはないが、与四球が多い一方で、奪三振率は33.5%と、これは救援投手としてリーグ9位の数字だ。被打率.163はメジャー12位で、これはルーク・ウィーバーとわずか3ポイント差。さらに、被打率の期待値は.162で、これはBaseball Savantによれば100パーセンタイルに位置する。制球力に課題は残るが、その球威は圧倒的で、今季残り試合だけでなく、今後クローザーを任される可能性も十分にある。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon アストロズがブルージェイズから獲得した外野手ダルトン・バーショーも、見逃せない存在だ。今季は打率.243、7本塁打とやや低調だが、2025年には71試合で20本塁打、55打点を記録。直近4年で3度の20本塁打をマークしている。アストロズの外野事情を考えれば、現状の戦力(最高でもキャム・スミスの打率.218、OPS.665)と比較して、たとえ不調でも明確なアップグレードになるだろう。さらに、バーショーはゴールドグラブ級の守備と左打ちの長打力を兼ね備えており、左打者と外野の補強を必要とするチームにとって理想的な人材と言える。
フィリーズがメッツから獲得した左腕ブルックス・レイリーも、実はメッツ歴代2位の防御率(100試合以上登板の投手の中で)を誇る実力者だ。メッツでは149試合に登板し、防御率2.31、1イニングあたり1人以上の奪三振を記録。左右問わず打者を抑え、低い場面でも高い場面でも登板できる。38歳で球速は速くなく、1イニング以上投げることは稀だが、使い方を間違えなければ優秀なリリーバーだ。フィリーズではホセ・アルバラードが苦しんでいるだけに、レイリーの存在は大きい。ちなみに、レイリー獲得を喜ぶ人物がいる。フィリーズのカイル・シュワーバーはレイリーと通算で10打数無安打、4三振、ブランドン・マーシュも7打数無安打、6三振、ブライス・ハーパーに至っては9打数2安打、5三振と、相性は抜群だ。
ガーディアンズがエンゼルスから獲得した外野手ジョー・アデルは、今季OPS.682と数字は地味だが、16本塁打を放っている。2025年には37本塁打を記録しており、今季は左投手相手にOPS.910と滅法強い。チームは本塁打がリーグで下から4番目、長打率は最下位という状況だけに、左投手対策としてアデルの長打力は大きなプラスになるだろう。将来有望な捕手ジェイコブ・コザートを放出してまで獲得した価値が、すぐに証明されるかもしれない。
最後は、ツインズがブルージェイズから獲得した右腕ジェフ・ホフマンだ。ブルージェイズでは高打率の場面での登板で結果を残せず、ファンには不安視する声もある。しかし、6月初旬からの直近23試合では防御率1.21、22.1イニングで30奪三振を記録。空振り率、チェイス率、奪三振率はいずれも98パーセンタイル以上と、データ上は傑出している。不運な打球に泣かされてきたが、成績はすでに上向き始めている。救援陣の補強が急務のツインズにとって、ホフマンの復活は朗報だ。
これらの隠れた補強が、それぞれのチームをプレーオフへと導く原動力になるか。シーズン終盤の戦いが楽しみだ。
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