PCAがNL-MVP最有力!カブス若き主砲が語る「まだまだ伸びしろがある」
シカゴ・カブスのセンターを守る24歳、ピート・クロウ=アームストロング(PCA)が、ナショナルリーグMVPレースで一気にトップに躍り出た。現時点で7.3のbWARはメジャー全体でもトップ。打率.288、出塁率.386、長打率.552に加え、26本塁打、28盗塁、そして守備でも14のDRS(守備防衛点)をマーク。まさにオールラウンドな活躍でチームを牽引している。
「彼は何でもできるんだ。本塁打も打てるし、長打も出る。出塁して、盗塁もする。守備も素晴らしい。見ていて本当に楽しいよ。まさにMVPのプレーだ。同じチームで本当に良かった」と、カブスの先発左腕・今永昇太も通訳を通じて絶賛。その言葉通り、PCAのプレーは見る者を飽きさせない。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro しかし、PCA自身はまだ満足していない。「どうだろうね。もっと上があると思いたい」。そう微笑みながら語る表情には、確かな自信とさらなる向上心がにじんでいる。
昨季もオールスター初選出、ゴールドグラブ賞受賞、そしてMVP投票9位とブレイクを果たしたPCA。打率.247、31本塁打、35盗塁、5.9bWARと立派な数字を残したが、155三振に対してわずか29四球と、コンタクト面に課題を残した。特に後半戦は打率.216、6本塁打と失速。批評家たちからは「本当にスーパースターになれるのか、それともただの良い選手で終わるのか」と疑問視する声もあった。
そんな中、今季のPCAは明らかに進化を遂げている。三振数は依然として134と多いものの、四球は60に急増。昨季の29から倍増以上だ。バットを叩きつけ、ヘルメットを投げ捨てる姿も減り、感情のコントロールにも成長が見られる。カブスのクレイグ・カウンセル監督は「彼のボールの見え方が変わったんだ。自信があるからこそ、攻めの姿勢を保ちつつも、悪い球は見極められるようになった」と分析する。
その成長を支えているのが、打撃コーチ補佐のジョン・マリーとの関係だ。2023年にAAA級アイオワで初めて指導を受けてから4年。「彼がここまでの成功の原動力だ。本当に感謝している。必要な時に厳しいことも言ってくれる。試合中は、悪いことを引きずらないようにリマインドしてくれるんだ」とPCAは語る。
「“フラッシュ”(悪いことを忘れて次に進む)が、昔はすごく苦手だった。でも今は、三振や凡退の後でも守備に出て、ただ競技を続けるだけ。単純なことだけど、難しい。でも確実に良くなっている」と自身の成長を実感している。
チームも好調だ。今週はナ・リーグ西地区首位のドジャースを3連戦でスイープ。66勝49敗で地区2位、ワイルドカード争いでは5ゲーム差のリードを築いている。「このチームなら大きなことを成し遂げられる。今のメンバーが大好きだし、やっていることも大好きだ」とPCA。
ワールドシリーズ制覇――2016年以来遠ざかる頂点。ファンから「PCA」コールが飛び交う中、若きリーダーは個人タイトル以上に、チームを10年ぶりの頂点へ導くことを心に誓っている。
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