メッツ、悪夢の2026年シーズンから未来へ。若き外野手コンビが希望の光
ニューヨーク・メッツが、トレード期限以降の7試合で6勝を挙げるなど、ようやくエンジンがかかってきた。とはいえ、そのすべてが敵地での白星。7月26日時点でナ・リーグワースト3位の成績、地区首位のブレーブスとは18.5ゲーム差、プレーオフ圏内までは11ゲーム差と、現実は厳しい。
「この1週間の好調だけで、4カ月の低迷は消せない」。チームはそれを誰よりも理解している。今季メッツはメジャートップの総年俸3億5200万ドルを投じながら、期待を大きく裏切ってきた。6月26日には親しみやすいカルロス・メンドーサ監督が解任され、現在はアンディ・グリーンが暫定指揮を執っている。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 三塁手のボ・ビシェットは「シーズンは誰もが想像した通りにはいかなかった。それは明らかに残念だ」と語る。「それでもプレーを続けるしかない。どんな成績でもプライドはある。目の前にはまだたくさんの試合がある。全力を尽くし、自分たちの最高の姿を見つけて、強いフィニッシュを迎えたい」
今オフ、野球運営部門プレジデントのデビッド・スターンズが仕掛けた大型補強は、ことごとく裏目に出た。ビシェット、二塁手のマーカス・セミエン、中堅手のルイス・ロベルトJr.、指名打者のホルヘ・ポランコはいずれも期待を下回り、先発ローテの柱となるはずだったフレディ・ペラルタは不振でレイズへトレード。守護神デビン・ウィリアムズもかつての輝きを失っている。
ライバル球団の幹部は「これほど悪いオフを過ごしたチームを久しく見ていない。スターンズが生き残っているのが驚きだ」と辛辣だ。だが、球団はフランシスコ・リンドアとフアン・ソトという二大スーパースターを軸に、スターンズに少なくともあと1度のオフを託す方針。すでに視線は2027年へと向かっている。
グリーン暫定監督は「我々は来季のための基盤を築いている。ただ、未来のことばかり考えるのは逆効果だ。今この瞬間に集中し、目の前の試合に全力で立ち向かう。シンプルなことだ」と強調する。グリーン自身は来季、ファームディレクターの役割に戻ることが決まっており、新監督が就任しても、オーナーのスティーブ・コーエンが補強の手を緩めるつもりはない。1986年以来のワールドシリーズ制覇へ、戦いは続く。
そんな暗いニュースが多い中、ファンに希望を届けているのが若き外野手コンビだ。23歳のカーソン・ベンジは114試合で打率.270、13本塁打、18盗塁。21歳のA.J.ユーイングは79試合で打率.262、7本塁打、15盗塁をマーク。5月14日にはデトロイト・タイガース戦でユーイングがメジャー初本塁打を放ち、シティ・フィールドを沸かせた。
セミエンは「球団は彼らの価値をよく分かっている。彼らがこのチームの未来の大きな一部になるのは間違いない。どちらもチームに火をつけることができる」と太鼓判。グリーン暫定監督も「彼らは正しい方法でプレーする。恐れを知らず、ミスから立ち直る強さがある。守備、走塁、質の高い打席。我々が必要とするすべてを備えている」と称賛を惜しまない。
厳しい現実と向き合いながらも、若き才能の成長が、メッツファンに明日を信じる理由を与えている。
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