堂安律、フランクフルト残留の舞台裏 ヒュッター新監督と腹を割った話し合い
日本代表MF堂安律が、今夏の移籍市場でアイントラハト・フランクフルト退団の可能性があったことが明らかになった。ドイツ『ビルト』の報道によれば、堂安は一時「放出候補」としてリストアップされていたという。
最大の要因は、前任のアルベルト・リエラ監督時代の起用法への不満だった。堂安はドイツ『キッカー』のインタビューで「正直なところ、あれが正確にどのポジションだったのか分からない。8番だったのか、6番だったのか、それとも両方だったのか。いまだに分からない。プレーしづらかったし、難しかった」と、率直な胸の内を吐露。本職の右ウイングではなく、中央での起用が続き、本来のパフォーマンスを発揮できずにいた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 加入1年目の昨季は低調なパフォーマンスに終わり、フランクフルト内でも堂安の将来が疑問視される空気があったという。
ところが、監督交代が状況を一変させる。新指揮官に就任したアドルフ・ヒュッター監督は、基本システムとして「4-2-2-2」を採用する方針。この布陣では、堂安の本職である右ウイングのポジションが存在しない。そのため日本代表MFは、再び中央でのプレーを求められることになる。
一見すれば、リエラ前監督時代と同じジレンマに陥るように思える。しかし、ここで堂安は「退団」ではなく「残留」の道を選んだ。
『ビルト』は「退団の可能性はなくなった」と伝え、その背景にはヒュッター監督との話し合いがあったと報じた。戦術面のデティールについて新指揮官から詳細な説明を受けた堂安が、その内容に納得。チーム内でのポジション争いに挑む意思を固めたという。ヒュッター監督も、堂安を引き続き戦力として考えていると明言した。
中央での起用という同じ課題を抱えながら、なぜ今度は納得できたのか。リエラ前監督時代の「分からない」というモヤモヤとは対照的に、ヒュッター監督は具体的なビジョンを堂安に示したのだろう。
開幕を前に、フランクフルトの新システムで堂安がどのようなパフォーマンスを見せるのか。日本代表の主力としても期待される男の、ブンデスリーガ2年目の挑戦が幕を開ける。
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