湘南OBエルユヌシ、代理人廃業の真相「サッカー界は間違った方向へ」
湘南ベルマーレで4シーズンにわたってプレーしたタリク・エルユヌシ氏(38)が、現役引退後に始めた代理人業をわずか2年で辞めた理由を赤裸々に告白した。ノルウェーメディア『ダグブラーデット』のインタビューで、現在のサッカー界に対する強い怒りをあらわにしている。
「(代理人業は)自分には向いていなかった」。そう語るエルユヌシ氏は、今後の人生について「月曜日から金曜日まで働く、ごく普通の退屈な仕事をしたい」と明かした。しかし、その背景には業界全体への深い失望があった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 「残念ながら、サッカー界は間違った方向へ進んでいる。『自分、自分、自分』、『自分のこと、自分のこと』ばかり。この業界に深く関われば関わるほど、嫌気が差していった」とエルユヌシ氏は語気を強める。特に問題視するのは、若い才能を食い物にする代理人たちの姿勢だ。「代理人たちは顔を売るために、合法となる年齢よりも前から家族と関係を築こうとする。将来プロを目指す子供たちにサッカーシューズやボール、商品券を渡して機嫌を取る。本当に必要なことではない」
現役時代にブンデスリーガのホッフェンハイムなど欧州の複数クラブを渡り歩き、湘南ではJ1通算93試合5ゴールを記録した経験を持つからこそ、見える現実がある。「多くの若者に会った時、『あなたは何を提供してくれるのか』と聞かれた。それが悲しい。私は彼らがこれから歩む道を経験してきた。何が待っているか正確に分かっている」
「私は『君はバルセロナへ行ける』という夢は売らない。まず第一に、良い人間になってほしい。成功できるよう全力を尽くすが、成功できない可能性の方が高いという現実も理解しなければならない」とエルユヌシ氏は言う。「若く希望に満ちた夢を見る子どもたちが心配だ。あまりにも早い段階で夢を売り、その夢は打ち砕かれる。8歳からサッカーだけに打ち込んできたのに、19歳でトップチームに入れず、サッカーを嫌いになってしまう」
なお、エルユヌシ氏の従兄弟であるモハメド・エルユヌシは現在デンマーク1部FCコペンハーゲンに所属。W杯北中米大会の日本代表DF鈴木淳之介とチームメイトであり、その移籍を手掛けたのがタリク氏本人だった。自ら関わった世界への違和感が、今回の決断につながったのかもしれない。
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