ニック・ナースにのしかかる重圧!76ersの超豪華ロスターをどう束ねるか
いよいよ2026-27シーズンのNBAが幕を開ける。リーグ全体が競争力を増す中、指揮官たちにのしかかるプレッシャーはかつてないほど大きい。特に注目すべきは、フィラデルフィア・76ersを率いるニック・ナースだ。
76ersは前シーズン、セルティックス相手に1勝3敗から奇跡の逆転勝利を収め、チームは崩壊の危機を乗り越えた。このシリーズがナースの首をつなぎ止めたと言っても過言ではない。しかし、続く2回戦でニックスにスイープされ、GMのダリル・モーリーは解任。フロントはマイク・ガンジーとボブ・マイヤーズ体制に刷新され、オフには衝撃の変身を遂げた。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー ポール・ジョージの大型契約をMVP投票6位のジェイレン・ブラウンに交換し、さらにレブロン・ジェームズを最低年俸で獲得。ディーン・ウェイドやアンファニー・サイモンズといったベンチ強化も成功し、76ersは突如「優勝か、それだけ」のチームへと変貌を遂げた。
しかし、この超豪華ロスターを束ねるのがナースだ。彼は就任3年でプレーオフ1勝のみ。その1勝が奇跡的な逆転だったとはいえ、実績は乏しい。それでも、ナースのチャンピオン経験がレブロンの決断を後押ししたのは間違いない。もし彼が解任され、信頼の置けないコーチに代わっていたら、レブロンが未知の街で24シーズン目を迎える決断をしたかは分からない。
問題は、才能の衝突だ。76ersにはタイリース・マクシー、ジョエル・エンビードというオールNBA級のタレントに加え、ドラフト全体3位のVJ・エッジコームがいる。そこにブラウンとレブロンが加わる。ブラウンはボストンでもっと評価され、中心的な立場を求めて去った。マクシーと並ぶ得点力は魅力だが、両者ともプレイメイクには課題がある。エンビードのケガの不安は周知の通り。42歳になるレブロンの耐久性も疑問符がつく。
ナースに求められるのは、エゴと不確実性を乗り越える采配だ。理論上、自由なオフェンスを許す彼のスタイルは、このロスターに合っている。ミスマッチを突き、好調な選手にボールを集める攻撃は機能するはず。だが、選手全員のバイインが得られるかが鍵。レブロンの加入でボールムーブメントが向上する可能性もあるが、最大の難関は守備だ。
エンビードは機動性を失い、レブロンはここ数年守備で手を抜いてきた。エッジコームは闘志あふれるが、一人ではカバーしきれない。ブラウンとマクシーは守備で集中力を切らす場面が多い。トロントで名守備コーチとして名を馳せたナースだが、76ersでは守備が振るわず、あのセルティックスシリーズだけが輝いた瞬間だった。
ナースは良いコーチだが、その不機嫌な態度と頑固さはフィラデルフィアのファンを疲れさせている。ロスターとの相性も疑問視されてきた。今、彼の下には全視線が注がれる。だが、彼だけではない。ジョー・マズーラ率いるセルティックスも、ブラウンを放出し、レブロンが同地区のライバルに加わったことで、新たな試練に直面している。
NBAのコーチたちは、かつてないプレッシャーの中で指揮を執る。その行方から目が離せない。
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