動きなし?ペリカンズ、ナゲッツら5チームの静かなオフシーズン
今年のNBAオフシーズンは大荒れだった。王者ニューヨーク・ニックスを追うべく、レブロン・ジェームズは新天地へ。カワイ・レナードのトレード話も進行中。ヤニス・アデトクンボはマイアミへと移り、次々とドミノが倒れた。
そんな中、静かに時が過ぎていくのを待ったチームがあった。補強レースに積極的に参加せず、現状維持、あるいは不可解な決断を下した5球団を紹介しよう。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro まずはニューオーリンズ・ペリカンズ。昨夏、アトランタ・ホークスにプロテクトなしのピックを渡してデリック・クイーンを獲得した代償は大きく、豊富な抽選クラスを逃した。昨シーズン、リーグの半分がタンクする中で敢えて勝ちに行った姿勢は評価できるが、その夏に自らタンクした形だ。唯一の目玉はジャマール・モーズリーを新ヘッドコーチに招聘したこと。才能あるロスターの潜在能力を引き上げてほしいところだが、昨季26勝のチームに固執するのは最適な戦略とは言えない。ジオン・ウィリアムソンやトレイ・マーフィーを放出して再建を始める方が筋かもしれない。
デンバー・ナゲッツは昨夏、二度目の王座を狙って積極的にベンチを強化した。しかしニコラ・ヨキッチを擁する高額ロスターはファーストラウンドでミネソタ・ティンバーウルブズに敗退。オーナー陣は2ndエプロンを避けるため、今オフは手を引いた。控えめな補強はあるが、西の軍拡競争に取り残されつつある感は否めない。さらに制限付きFAのペイトン・ワトソンとの契約交渉はハイリスクな駆け引きに発展。短期契約で戻れば、チーム内に不協和音が生じかねない。
オーランド・マジックは、デトロイト・ピストンズにファーストラウンドのリードを守れずモーズリー前HCが解任。後任にサンズのアシスタント、ショーン・スウィーニーが就任した。デズモンド・ベインのトレードでロスターが高額化し、フロントオフィスは奢侈税を避けるために補強の選択肢が限られている。目玉はニコラ・ヴチェビッチの復帰。他はすべて1年契約か2ウェイ契約だ。スウィーニーHCは内部の底上げを迫られる。
ゴールデンステート・ウォリアーズはレブロン獲りに動いたが、キング・ジェームズは今のウォリアーズでは優勝は難しいと判断した。結果、高齢で故障の多かった昨季のチームをそのまま続行。補強は新人のヤクセル・レンデボーグのみ。ジミー・バトラーとモーゼス・ムーディが膝の怪我から復帰すれば戦力アップは見込めるが、プレイイン圏を抜け出せるかは微妙。ステフィン・カリーの新契約も控え、厳しい決断を迫られる。
インディアナ・ペイサーズは不運な抽選で、イビツァ・ズバッツのトレードで5位指名権がクリッパーズに渡り、キートン・ワグラーを獲得された。ティレーズ・ハリバートンがアキレス腱断裂から復帰するのは大きいが、補強はケリー・ウーブレJr.の2年契約とラリー・ナンスJr.の1年契約のみ。ズバッツがマイルズ・ターナーの穴を埋め、ハリバートン、パスカル・シアカムとトリオを形成する構想はあるが、リック・カーライルHCの手腕に賭けるしかない。
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