フィリーズ、アラエス獲得で内野大再編!ハーパーがまさかの外野復帰
7月を9勝15敗と大きく負け越し、プレーオフ進出が危ぶまれるフィラデルフィア・フィリーズ。GMデーブ・ドンブロウスキーは、この苦境を打破すべくトレード期限直前に大胆な一手を打った。
現地時間月曜日、フィリーズはサンフランシスコ・ジャイアンツから二塁手ルイス・アラエスと右腕リリーバーのケイレブ・キリアンを獲得。今季ここまで打率.801 OPS、120 wRC+とリーグ屈指の打撃力を誇るアラエスは、今季限りでFAとなるレンタル選手だ。フィリーズは出塁率の向上を切望しており、アラエスはまさにうってつけの存在。さらにキリアンは予想防御率3.33を記録し、球速と奪三振率で大幅な向上を見せており、ブルペンの厚みを増す貴重なピースとなる。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon だが、このトレードで最大の注目を集めているのは、アラエス加入に伴う内野陣の“大シャッフル”だ。MLB.comのトッド・ゾレッキ記者によると、フィリーズの決断は実に大胆。まず、これまで一塁を守っていた主砲ブライス・ハーパーが2021年以来となる外野に復帰。三塁のアレク・ボームが一塁へコンバートされ、二塁のブライソン・ストットはメジャーでわずか2試合しか経験のない三塁へ。そして、空いた二塁にアラエスが入るという、まさに“パズル”のような布陣だ。
この守備シフトには当然、大きなリスクが伴う。33歳となったハーパーが外野を守りこなせるのか、そして二塁で抜群の守備を誇ってきたストットが慣れない三塁でどうプレーするのか。アラエス自身も今季は守備で驚きの復活を遂げ、OAA(守備防御点)11と光る数字を残しているが、実際にはここ2か月は平均的な守備に落ち着いており、シーズン序盤の勢いだけではないという指摘もある。
フィリーズはこうした守備リスクを承知の上で、打線への“テコ入れ”を優先した。7月のチームwRC+はリーグ24位と深刻な不振に陥り、シュワーバーやハーパーが不調に苦しんだ。このままでは、ドジャースやブルワーズとの短期決戦で得点力不足に泣くのは明らかだった。理想は右打ちの外野手獲りだったが、限られたプロスペクト資産の中では、アラエスこそが現実的な最善手だったのだ。
トレードで放出したのは、今季A級2階級で防御率1.68、K-BB%33.3と急成長を遂げた若手右腕マルケス。フィリーズのファームシステムで最も評価を上げた選手の一人であり、将来的には先発3~4番手として活躍する可能性を秘めている。
現時点でのトレード評価は、フィリーズがC+、ジャイアンツがB+。アラエスの打撃で打線は間違いなく活性化するが、守備の不安がポストシーズンでどう響くか。ドンブロウスキーGMの“博打”が吉と出るか、はたまた凶と出るか。フィリーズの命運は、この大胆な再編成の成否にかかっている。
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