メッツ大勝利?フレディ・ペラルタ放出が早くも光るトレードの真実
トレード市場の評価が一夜でひっくり返る瞬間を、またしても目の当たりにした。2026年のトレード期限、大方の下馬評ではタンパベイ・レイズが“勝ち組”と見られていた。彼らは喫緊の課題である先発投手と捕手を補強。中でも、前年サイ・ヤング賞候補に名を連ねた右腕フレディ・ペラルタ獲得は、まさに渡りに船と期待された。ところが、その輝かしいストーリーはわずか24時間で色あせてしまった。
ペラルタのレイズデビュー戦、相手はコロラド・ロッキーズ。味方が早々に5-1とリードを奪ったにもかかわらず、その直後から崩れ始める。結果は3.2回を投げ、9安打1四球、7失点。ロッキーズのミッキー・モニアックに同点3ランを浴びるなど、まさに炎上。ニューヨーク・メッツ時代の終盤と寸分違わぬ姿だった。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 「メッツの雰囲気が悪かったからだ」「ニューヨークのプレッシャーが原因だ」――。そんな声はもう通用しない。ペラルタの不振はそもそも環境の問題ではなかったのだ。実際、6月3日にマリナーズ戦で6回1失点と好投した時点では、防御率3.63、FIP4.00と決して悪くない数字を残していた。問題はそこから急転直下、歯車が狂い始めたこと。誰もその直し方を知らなかった。そしてレイズも、その謎を解く鍵をまだ掴めていない。
レイズはトレード市場でタリク・スクバル級の大物獲りに動かず、あえてペラルタというリスクを取った。シャーン・マクラナハンが故障者リスト入りし、グリフィン・ジャックスやドリュー・ラスムッセンの起用制限もある中で、ローテーション強化は必須だった。しかし、防御率5点台のレンタル投手に将来有望株を譲る代償は、あまりに大きかったかもしれない。
一方、メッツのデビッド・スターンズ編成本部長がペラルタ放出で手にしたのは、内野手エミリアン・ピトレ、右腕ゲイリー・ギル・ヒル、外野手エイダン・スミスの3人。世界的トップ100に入るような「目玉」ではない。だが、それぞれに魅力あるツールを秘めている。
特にピトレは注目だ。モントリオール出身でケンタッキー大学を経てプロ入りしたため、開発曲線がやや遅れているという。それでもプロでは打ちまくり、早くもメッツ傘下での最初の2打席で2安打。放った二塁打は打球速度101マイル(約162.5キロ)を記録し、かつてペラルタ獲得のために放出したジェット・ウィリアムズ(トップ100入り有望株)以上の中堅内野手候補になるかもしれない。
ヒルは奪三振率が急落し、ダブルAでの防御率と被本塁打率に課題を残す。それでも長い手足と複数の速球、チェンジアップを操る投球スタイルは、東西に動かす球を操れる希少な右腕だ。
プロスペクトに確実な成功は約束されていない。それでも、レイズが「メッツのせいでペラルタは壊れた」と過信した分、メッツは思わぬ形で利益を得た。タンパは今日の選手に昨日の価格を払った――。このトレード、真の勝者は誰なのか。答えはもうすぐ出るかもしれない。
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