パイレーツ急失速、投打の柱が崩れた6つの原因
オールスター明け、パイレーツは本拠地でナ・リーグ中地区首位のブリュワーズを3連戦スイープ。続くガーディアンズ戦も2勝1敗と勢いに乗り、7月19日時点で52勝48敗。マーリンズ、カージナルスと並びワイルドカード3位タイに立っていた。
ところが、そこからわずか3週間でチームは急転直下。20試合で14敗を喫し、ワイルドカード圏内との差は5.5ゲーム。Baseball Referenceによるポストシーズン進出確率はわずか3.9%にまで落ち込んだ。一体何が起きたのか。6人の「責任者」を挙げていく。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro まずはエース右腕、ポール・スケネス。昨季ナ・リーグ新人王&サイ・ヤング賞を獲得し、今季も開幕からメジャー最高の投手と目された男だ。しかし直近3先発で0勝2敗、防御率8.16。ここ15試合では3勝8敗、防御率5.20と精彩を欠く。スケネスが先発した試合でパイレーツは9勝15敗。エースの崩壊がチームに与えたダメージは計り知れない。
続いて右翼手のブライアン・レイノルズ。前半戦は打率.283、出塁率.401、長打率.477、14本塁打とオールスター級の数字を残したが、後半戦は23試合で打率.211、出塁率.290、長打率.311、本塁打わずか1本。100打席で1本塁打では、主軸としての役割を果たせていない。
先発右腕のブラクストン・アシュクラフトも深刻だ。メジャー1年目の前半戦で9勝3敗、防御率3.49をマークしオールスターに選出されたが、後半4先発で2勝2敗、防御率7.58。プロ7年で最多の132.1イニングを投げ、疲労が明らかだ。
トレードで補強した左腕ブランドン・アイザートは、ホワイトソックスから獲得後5試合で防御率9.53。早々にAAAインディアナポリスへ降格した。ブルペン再建の目玉の一人が機能しなかったのは痛い。
ベテラン右腕ミッチ・ケラーは、オールスター後3先発で0勝1敗、防御率6.57と振るわず、右上腕の大円筋断裂でシーズン終了。8年目のベテランに期待されたのは若いローテーションの安定化だったが、むしろ重荷となった。
最後に投手コーチのビル・マーフィー。昨季オフ、GMのベニントンはエース・スケネスらの要求を受け入れ、前コーチのオスカー・マリンを解任。しかしマーフィー体制下でチーム防御率は昨季メジャー7位から21位へ急落。ほぼ全ての投手が後退した。才能ある若手スタッフをさらに高みへ導くはずだった新コーチの手腕が問われている。
パイレーツはまだ諦めていないと言う。しかし、このままでは2015年以来のポストシーズンは夢物語に終わる。残り試合、這い上がれるか。
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