ピッツバーグ痛恨の誤算…救世主ルーク・ウィーバーが“迷子”に
今季のピッツバーグ・パイレーツは、オールスター明け以降まったく波に乗れていない。ポストシーズン進出へ向けて、文字通り“泣き所”だった脆弱なブルペンを補強すべく、ベン・チェリントンGMはトレード期限前の3日間で4人のリリーバーを一気にかき集めた。ヤンキースからカミロ・ドバル、エンゼルスからカービー・イェーツ、マーリンズからレイク・バッチャー、そして最大の目玉としてメッツからルーク・ウィーバーを獲得した。
ウィーバーは今季メッツで42試合に登板し、防御率1.84と圧巻の数字を残していた。オフに結んだ2年2200万ドル契約のうち、今季残り203万ドルのうち201万ドル、来季1100万ドルのうち600万ドルをメッツが負担する好条件で、チェリントンGMも「彼はこの3年間、メジャー最高のリリーバーの一人だ。大舞台でも結果を出してきた理想的な補強だ」と手放しで喜んだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon だが――心配していたことが現実になった。ウィーバーは8月4日にチームに合流したものの、まるで“政府の証人保護プログラム”に組み込まれたかのように姿を消している。8月7日の古巣メッツ戦で1回を無失点に抑えた1試合にしか登板しておらず、パイレーツはウィーバー加入後1勝7敗。リードそのものがほとんどなく、セーブ機会すら訪れていないのだ。
ドン・ケリー監督がウィーバーを温存し続けている最大の理由は、試合終盤に守るべき点差がないこと。チームは直近8試合で7敗と急降下し、ワイルドカード争いでは6ゲーム差にまで後退。オールスター明け直後にガーディアンズに勝ち越して第3ワイルドカードの座を掴んだ頃が嘘のように、以降は6勝16敗の大失速だ。
他の補強組はまずまずの働きを見せている。ドバルとイェーツはそれぞれ5回1失点、バッチャーも7回4失点。チェリントンGMのリリーフ補強自体は決して間違っていなかった。問題は先発投手の層の薄さと左投手への脆さという致命的な欠陥が前面に出てしまったこと。
パイレーツは2027年を本格的な勝負の年と見据えており、ウィーバー、ドバル、バッチャーは来季も契約下に残る。明るい材料を探すなら、少なくとも今よりは強いブルペンが見込める点だ。もし万事がうまくいけば、ウイーバーが週に1回以上のペースで投げる機会も得られるだろう――だが、今のままではその前にチームがポストシーズンから完全に消え去ってしまう。
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